日本薬学会
生薬天然物部会

The Pharmaceutical Society of Japan
Division of Natural Medicines

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updated 2017-07-18

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ヤドリギ
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日本全国に分布し、サクラ、クリ、コナラ、エノキ等に寄生する常緑性低木です。2-3月頃小さな淡い黄色の花が開花し、4月頃淡い黄緑色の果実をむすびます。
葉茎は鎮痛、強壮作用を期待して用いられます。
ヨーロッパでは幸福を象徴する植物として扱われクリスマスの飾りとされます。その飾りの下で出会った2人はキスをしなくてはならない、との言い伝えがあるようです。
1800年代にヨーロッパで描かれた作品で、植物学的には「オウシュウヤドリギ」と考えられます。

ウツボグサ
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日本国中の原野に自生しますが、特に湿気の多いところに好んで生育します。多年生草本で、茎は四角形をしており、シソ科の特徴を示しています。6月頃に穂状の紅紫色の花を開き、8月頃にはその花穂が褐色に変わって枯れたようにみえることから漢名を夏枯草とつけられました。この頃には茎の基部に新しい茎が沢山つきます。
花穂が褐色に変わる頃に花穂のみを採取し乾燥し煎じて服用すると、強い利尿作用により、膀胱炎や腎臓炎に有効です。
左のボタニカルアートは1800年代にヨーロッパで描かれた作品です。

イカリソウ
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メギ科の多年草です。イカリソウの仲間には多くの変異がみられ、特に花の色や形は自生地によって様々です。本州の太平洋側にはイカリソウ(紅赤色)、北海道、東北の日本海側にはキバナイカリソウ(黄白色)、北陸、中国地方の日本海側にはトキワイカリソウおよびオオバイカリソウ(紅赤色)、中国、九州地方のバイカイカリソウ(白色)、九州地方のヒゴイカリソウ(白色)などがあります。
比較的標高が高い冷涼地で、春先は日当たりがよく、夏になると半日陰となるような土地に自生します。4,5月頃、多くの毛につつまれた葉を伸長しながら展開し、長い花柄を伸ばして開花します。

ミシマサイコ
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セリ科に属する多年草です。図の様に葉がイネ科植物に似ています。夏に入ると傘型の花穂をつけ小さな黄色の花を開きます。 Bupleurum属植物は世界に広く分布しており、ヨーロッパでも目にすることがあります。
本ボタニカルアートもヨーロッパにおいてエッチングが作られ手彩色された1800年代の作品です。
根を柴胡と称し、柴胡剤と呼ばれ慢性化した病気に対する漢方薬に配合される、大変重要な生薬です。

ザクロ
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ザクロ科に属する高木です。夏に淡紅色の花を開き秋には大きな果実を結びます。
果実は乾燥地帯でよく食べられます。
以前は樹皮を石榴皮(せきりゅうひ)と称し、駆虫薬としました。